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2014年08月21日(木曜日)
不平等の成分分解(宇田経済学の話の続き)

まだ結論を出せるだけの準備が整ったわけではないが、目標を見失わないために、ここらで、何の為に何を考えているのか、今後考えて行けばよいのかを、書き出しておく。

今日の記事は、
2014年08月06日の記事の続き、程度の位置付けです。

自由市場方式に伴う結果の不平等は、以下の成分から構成されている、と考えられる。
1 負担指数の個人差 1-1 全体として他者より低い(高い)
1-2 特定の益種格が他者より低い(高い) 1-2-1 自分にしか作れない益種格が有る
1-2-2 自分には作れない益種格が有る
2 確率論的結果の不平等 2-1 負担 負担の期待値は平等なので、一時的な物に過ぎない。
2-2 負担以外 2-2-1 誉度
2-2-2 動作快感
3 偏食の効果 3-1 負担指数に個人差が無ければ偏食による不平等は生じない
3-2 特定の人にしか生産できない特定の益種に人気が集まった場合
4 転職の困難性 4-1 慣れた職種から不慣れな職種に転職すると負担率が上がる。
元通りの負担率まで下げる事が出来ても、時間がかかる。
4-2 電車やタクシーの初乗り運賃に相当する新職場への初期適応負担は非常に大きい。
4-3 失業する事が有る。

1を原因とする不平等は、大筋においては、
開封理論によって正当化される。
細かな点で、そうではない場合を調べる必要が有る。

1-1は、自給自足の場合の、必要な益を生産した後に残る余力や余暇の量の差、あるいは必要な益の備蓄の量の差、を生む、と考える事が出来る。
自給自足の場合には、余力や余暇を使って何をするかは、その人の自由であるので、取引のある経済の中のこれに相当する部分は、正当な不平等だ、と考えられる。

1-2-1については、自給自足の場合には、他の人には作れない物を作って消費する事は、全くその人の自由だ。
したがって、取引のある経済においても、大筋においては、そうだろう。
その力を使って他者を侵略する、という事が起こらないか、調べる必要が有る。
赤銭青銭を買う事を拒否する権利に相当する権利が侵害されないか、という意味でだ。

2については、
2014年08月16日までの記事に、説明が書かれています。

3-2については、例えば、知能指数が高い人ほど負担指数が低い益種格が偏食的に買われるならば、知能指数が高い人ほど負担率が小さい、という取引実態が生じる。
ハイテク製品の開発という益種については、侵略に該当する広い意味での不正を取り除くと、そう成るはずだ。

また、売春という物が、嫌われ、それが高じて法律で禁止されるまでに至っている事の原因の一つとして、それが偏食的に買われ易く、美人指数とでも言われるべき資質が高い人ほど負担指数が低い、そういう益種であるから、それによって顕著な不平等が生じる、そういう不平等を嫌う男や女の要望、という物が有るようだ。
美人指数が低い女については言うまでもない事だが、負担の不平等という観点から見れば、男にもそういう人が居るだろう事は、容易に想像が付く。
私は今まで、売春を抑制する理由としては、売り手の健康を尊重する必要だけが正当だ、と考えて来た。
今でも、大筋においてはそうだ、と思うが、厳密に考えて行くと、修正すべき点が他にも出て来るかもしれない。

転職の困難性は、本来は一時的な物であるはずの確率論的な結果の不平等を、固定化する。
売れなければ転職して売れる物を作ればいいや、という態度を通用しにくくする。

4-1と4-2は、
生物個体として優れた人の勢いを殺す手段として非常に強力であり、それ故に、そういう目的で多用されて来たに違いない。
生物個体として優れ過ぎた人には、まず負担指数の大きい仕事や適性に合わない仕事をあてがって埋もれさせ、それでも調子がどんどん上がって来て
優勝してしまいそうに成ったら4を持って来る、という手口だ。
人を馬鹿にする、とか、人を人とも思わない、というのは、こういう事を言うのではないのか。
そういう事をする人がされる人に向かって言う傾向が有る様に感じるが。

複雑な
アテ価値構造に含まれる不平等を、上記の成分に還元する事が出来るのか、それとも、アテ価値の不平等は上記の成分とは独立な成分として書き出す必要が有るのか、考える必要が有る。


宇田経済学@持論@学問