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2014年08月18日(月曜日)
消費者の購買意思決定(宇田経済学の話の続き)

昨日の記事を書いた後で色々と思い巡らしていると、等競争力線と等競争力面に対する昨日の定義に自信が持てなく成ったので、今日は不安な点を考えながら、もう一度詳しく定義を作り直してみる。

要は、所持金千円の消費者が、799円の定食と800円の定食と801円の定食と199円のジュースと200円のジュースと201円のジュースを前にして次の様に考えるなら、800円の定食と200円のジュースの市場競争力は等しい、という事だ。

201円のジュースを飲むために定食は799円ので我慢する、ぐらいなら、ジュースは200円ので我慢して800円の定食を食べた方がマシだ。
801円の定食を食べるためにジュースは199円ので我慢する、ぐらいなら、定食は800円ので我慢して200円のジュースを飲んだ方がマシだ。

こういう判断を何とかキチンとした定義文に書こうとしているのだが、昨日のでその目的は達成されているだろうか?

消費者は益の内容と価格の関係には納得しているものとする。
だから、800円の定食の方が200円のジュースよりも価値は大きい、それでいて、競争力は等しい、という事であり、価値と競争力が異なる概念である事が分かる。

私が疑問に思ったのは、消費者がもし1001円持っていたなら、という事だ。
802円の定食と202円のジュースも有るとする。

202円のジュースを飲むために定食は799円ので我慢する、ぐらいなら、ジュースは201円ので我慢して800円の定食を食べた方がマシだ。
801円の定食を食べるためにジュースは200円ので我慢する、ぐらいなら、定食は800円ので我慢して201円のジュースを飲んだ方がマシだ。

こういう判断は、千円持っている場合の判断とは独立に1001円持っている場合の判断として存立し得る。
したがって、800円の定食と200円のジュースの市場競争力は等しく、かつ、800円の定食と201円のジュースの市場競争力は等しい、という事に成ってしまい、それでは800円の定食は200円のジュースとも201円のジュースとも、どちらとも競争力が等しい事に成ってしまうじゃん、という疑問が生じました。

xを与えた時に、y円の定食とx-y円のジュースを購入する、という選択肢の中から、どういうyを選択するか、という問題だと考えてみる。
すると、yがxの関数として定まり、それをy=f(x)とすると、任意のxに対してf(x)円の定食とx-f(x)円のジュースの競争力が等しい、という結果が得られるはずです。

y=f(x)のグラフの傾きが0に成る様なxについては、xを微小変化させても選択される定食の価格が変化せず、ジュースの価格のみが変化する。
これが、上記の疑問において、同じ定食が複数のジュースと互角だ、と言われた状況だ。
y=f(x)のグラフの傾きが1に成る様なxについては、同じジュースが複数の定食と互角だ、と言われるべき状況に成る。
この様に書いてみると、これらの状況は特殊例外的に出現する状況に過ぎない事が分かる。
だから、概念構成を考える現段階では放置して良さそうだ。

もう一つ、疑問に思った事が有る。
それは、種格が同じで量のみ異なる益同士の競争力の比較ってどうなるんだ?という疑問だ。
コカコーラの500mlと350mlの競争力の比較を考えてみる。
他の種格の益との競争力の比較で、500mlよりも強く350mlよりも弱い益種格量が存在すれば、350mlの方が500mlよりも強い、と言え、逆に、350mlよりも強く500mlよりも弱い益種格量が存在すれば、500mlの方が350mlよりも強い、と言える、という風に判断できそうだ。
論理的には、それだと、そういう間に入る益種格ごとに順序が逆転する可能性があるので、逆転はしない事を示す問題が残される。
実際には大丈夫だろう。
それを言い出すと、αとβが互角でβとγが互角ならばαとγが互角だ、という推移率が成り立たなければ、等競争力線や等競争力面という概念は存立し得ないが、そこまで心配する必要はあまり無かろう。

コカコーラの500mlと350mlの競争力を直接比較する方法は無いだろうか?
実際に、どちらを買おうかな、と迷う事がある。
よほど運動した後でないと500mlは選ばないので、実際には体調で決めてるが、もっと普遍的な議論をしたい。
この問題は、出来れば両方買いたい場合、と明らかに異なる。
仮に500mlが500円、350mlが350円だとすると、500mlを買って所持金が500円減少するのと350mlを買って所持金が350円減少するのと、どちらかを選べと言われれば、どちらを選ぶか、という問題だ。
所持金が500円減少する事は500円稼ぐ負担を免じる負担減免益を失う事だから、500mlを得て500円分の負担減免益を失うのと350mlを得て350円分の負担減免益を失うのとどちらを選ぶか、という問題に成る。
これは、コカコーラ500ml+負担減免益0円分とコカコーラ350ml+負担減免益150円分のどちらを選ぶか、という問題だと言い直す事が出来る。
したがって、負担減免益の競争力を考える事に当たろう。

このページの序盤の語法で書くと、次の様に言えよう。
コカコーラ500mlを得るために負担減免益は0円分で我慢するのと、負担減免益150円分を得るためにコカコーラは350mlで我慢するのと、どちらの方がマシか?
後者の方がマシならば、コカコーラ500mlは負担減免益150円分より競争力が弱い、と言える。
前者の方がマシならば、負担減免益150円分はコカコーラ500mlよりも競争力が弱い、と言える。

xを与えた時に、コカコーラy円分と負担減免益x-y円分を持っている状態に成る、という選択肢の中から、どういうyを選択するか、という問題として、コカコーラと負担減免益の競争力の比較は言い表されるだろう。
選択結果は関数関係y=f(x)で表され、コカコーラf(x)円分と負担減免益x-f(x)円分の競争力は等しい、という風に解釈される。

考えてみれば、このページの序盤で持ち出した所持金千円の場合の話も、800円の定食と200円のジュースを飲んで所持金ゼロに成るよりは、799円の定食と199円のジュースを買って手元に2円残す方がマシだ、という選択だって有り得たわけで、そういう可能性にまで含みを持たせようとすれば、定食とジュースと負担減免益の3者を同時所有する場合に所有内容の成分として何を選ぶか、という問題を考える必要が有る。

xを与えた時に、y円の定食とz円のジュースと負担減免益x-y-z円分を持っている状態に成る、という選択肢の中から、y,zを選択して、f(x)円の定食とg(x)円のジュースとx-f(x)-g(x)円の負担減免益の競争力が等しい、という答えを導き出す、という事だ。


宇田経済学@持論@学問