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2014年01月30日(木曜日)
通貨の総量の意味(宇田経済学の話の続き)

宇田経済学を書き始めて間も無い頃からずっと私は時々、通貨の総量は何を意味するのか、という問題を採り上げては、答えを出せずに来た。
これが答えだ、みたいな書き方をした事もあるが、時間が経つと段々と違う感じがして来た。
2012年02月29日の記事に書いた事の妥当性も、本日の記事の知見を踏まえた上で検証し直されるべきです。

今日こそは、本当に答えが分かったので、それを書く。
書き始めの今の時点では、それは、まだ言語化されていない。
言葉で言うとどういう事なのかは、書きながら考えたい。

分かった感じがしたのは、次の様な図が頭に思い浮かんだからだ。

 

数字1〜10は人に付けられた番号で、10人だけが参加している経済を考える。
各人は、天井の部分でつながっている筒を担当しており、各筒の容積は、現在から死ぬまでの不可避な消費の累積量を表します。
各筒の元々の容積は各人の不可避な消費の一生分の量を表します。
時間が経つに従って各筒の底がずれ上がる事で、加齢に伴う残存義務の減少を表現します。
この10個の筒は、全体としては密封されており、最上部には非圧縮性の気体が詰められています。
この気体の全体積が通貨の総量です。
各人の持っている通貨の総額は、各人の担当する筒の最上部の気体の体積で表されます。
各人に蓄えられている残存義務の量は青色部分の体積で表されます。
残存義務がその人に蓄えられている経済的価値だから、青色の帯が電池残量表示みたいに見える事は、図解として分かり易くて良い、と思います。

7, 8, 9, 10は貧乏な人であり、4, 6はお金持ちです。
7は貧乏ですが既に高齢で今後の不可避な消費の量が少ないので、残存義務は少ない。

この油圧機械みたいな系の可動範囲は、通貨の総量が少ない場合には小さく、通貨の総量が多い場合には大きい。
これが通貨の総量の意味です。
つまり、
通貨の総量は経済系の可動範囲の大きさを定める、という事です。

この系の可動範囲、と言う時の、この系の動作は、底のずれ上がるスピードに比して、それよりも遥かに大きなスピードで、最上部の気体の1から10への分配を、部分的に又は全体的に、変化させる事です。
気体の体積が小さければ、そういう変化の余地は少ししかありませんが、気体の体積が大きければ、そういう変化の余地も大きく成ります。

頭の中に思い浮かんだのは、上の図を球にした(本当は思い浮かんだ図を上の図に直したのだが)もので、上の図の天井の部分が球の核(有限半径)に、上の図の底の部分が球の表面に対応していて、シリンダー間の仕切りは捨象され、核の周りに気泡が入っていて、青色部分に相当する液体がチャプンチャプン言ってる状況です。

上掲の図では、青色部分を液体だと考えると、各人の所持金の総量を変化させる事が出来ず、益の売買を表現できないので、上掲の図では、青色の領域は真空で、青色の領域の上端に、気体を下から上向きに押さえる蓋がある、という風に考えて下さい。
あるいは、上掲の図でも、青色部分に液体が詰められていて、1から10の液体が全て別経路でパイプで連結されている、という風に考えても、構いません。

宇田経済学についての記事のリストは、
宇田経済学@持論@学問に掲載されています。

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2014年01月27日の記事2014年01月29日の記事への補足。
人に蓄えられている価値の根幹は (必要生涯消費量)−(所有している金銭の額) だ、と書いてしまいましたが、これは誤りで、正しくは、人に蓄えられている価値の根幹は (今後の不可避な消費の累積量)−(現在所有している金銭の総額) です。