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2014年01月29日(水曜日)
犯罪の基本形(宇田経済学の話の続き)

引力ドライブ経済は、もてる人だけ集まってよろしくやる、もてない人は蚊帳の外、という結果を生む。
しかし、基調としては、それが正義である。

まず、AとBが互いに必要な事を取引せず、独立に自給自足している状態から出発する。
この状態でも、必要でない事を両者の本意のマッチングのみに基づいて取引する事はあるものとする。
これは宇田経済学の基準モデルの特別な場合だ。

これを続けて行くと、AとBの生活の必要でない部分にレベルの差が生じる。
必要な事についても差は生じるか、については、差の部分は必要ではないので必要な事については差は生じない、と考える。
たとえば、Aの生活の必要でない部分のレベルが、Bの生活の必要でない部分のレベルより高くなった、とする。

これを見たBは邪にも、それを何とかしたい、と思う様に成った。
まず、BはAの生活の必要でない部分からこっそり盗んだり、Aを暴力で脅迫してAの生活の必要でない部分の一部をカツアゲしてみた。
しかし、その事が知れ渡り、Bは処罰されてしまった。
Bは、泥棒とか強盗とか呼ばれて大恥をかき、へこまされた。

そこでBは、口を交換して互いに食事は相手にしてもらう、という経済構造の採用をAに提案する事から始める方法を案出した。

これを持ち掛けられたAは、その代わり必ず私の分を食べるんだぞ、もし食べない事があったら、その時は私もあなたの分を食べないからな、という風に釘を刺した上で、Bの提案を受け入れた。

その際にBがAに、そうする事に何かメリットでも有るのか?と尋ねると、Aは、あなたの口はあなたの内臓よりも私の内臓との方が適合度が高く、私の口は私の内臓よりもあなたの内臓との方が適合度が高いので、口を交換すると消化吸収が改善され、食べる事以外の仕事に使える時間もスタミナも増加するはずだ、という風に答えた。
やってみると、実際にそうであり、その事をBは実感した。

AとBが口を交換して、お互いに、私はあなたの分を食べる代わりにあなたは私の分を食べて下さい、という取引をする場合、これは、相手の分を食べてあげる、という益の授受だと考えられる。

AとBは互いに相手の口を質に取っているので、その事を使って相手を脅迫すれば、相手が自分の分を食べるのをさぼるのを防ぐ事が出来る。
つまり、あなたがもし私の分を食べなかったら私もあなたの分を食べないからね、という脅迫である。
この脅迫は正当である。

しかしBの狙いは、質を悪用して別の不当な脅迫をしてやろう、というものであった。
それは、Aの生活の必要でない部分からよこさないとあなたの分を食べないぞ、という脅迫だ。

BがAの分を食べないなんて事をすれば、Bの分を食べないという報復をAから受けるので、Bはそんな事はしそうにない、という見込みの下での経済構造であったが、Bが自分の目先の不利益をも顧みずAの分を食べ渋り、その結果AからAの生活の必要でない部分の一部をせしめる事が出来れば、BはトータルではAから吸い取る事が出来る。

Bは、この方法でAから、まんまと、Aの生活の必要でない部分の一部、をせしめた。
しかし、この事が知れ渡って、Bはまた処罰されてしまった。
今度は、Bの行為は○×ハラスメントと呼ばれて、Bは大恥をかき、へこまされた。

次にBが考え出したのは、Aの口で食べるときに出来るだけ時間をかけて出来るだけ苦労し、その損害賠償をAに請求したり、Bの口で食べるときに同じ様にする事をAに要求し、Aの生活の必要でない部分に使える資源を圧迫する、という手口だった。
損害賠償の請求は当たり屋行為だとされ、Bは大恥をかき、へこまされたが、BがAへの役務を提供するのに要したのと同じ負担をAはBへの役務の提供においてするべき、とのBの言い分は、私が宇田経済学で採り上げるまでは、明示的に否定された事が無かったのではなかろうか。

口の交換による効率アップによってAとBの生活の必要でない部分のレベルの差は、以前よりもズッと大きく成った。
これは、Bにとって想定外の出来事であった。
Bは、自分の策略をAに逆手に取られた、と考えて悔しがり、AがBを踏み台にしている、という表現でAへの非難を吹聴した。
Bは、なんて間違った人なんだ。
この道理は、私の
開封理論に該当する。

そこで、Bが次に考えたのは、必要な事と必要でない事をごちゃまぜにしてAと取引しよう、という考えだった。
Bにとって、これも裏目に出た。
これをすると、AとBの生活レベルの差は以前とは比べ物に成らない位に爆発的に広がり、その事は、格が違う、という意味で世間では格差と呼ばれる様に成った。
もはやAは必要な事なんか全くせず、必要でない事だけで生計を立てている。
その様子は、まるで、地を這う生き物と空を飛ぶ生き物の違い、のごとくであった。。
慌てたBは、こんな経済システムは弱肉強食だ、と騒ぎ立ててみたものの、覆水盆に返らず、で後の祭りだった。

やる事なす事すべて自業自得の結果に終わり、万策尽きて、もんどり打って倒れたBは、朦朧とする意識の中で、ふと閃いた。
それは、自分は恥をかいて不愉快な思いをしたので被害者であり自分に恥をかかせて不愉快な思いをさせた失礼な相手は加害者だ、という倒錯したコジツケ論法だった。
そして、ものすごい勢いで駆け出すと、あちこちで嫌がらせをしては、それを咎めた相手に、不愉快だ、失礼だ、と難癖を付け始めたのである。
これをもってBの発病となす。