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2012年10月25日(木曜日)
男性教諭が女子中学生を蹴った事件について
2012年08月07日に兵庫県豊岡市立中学校で35才の男性教諭が中学2年の女子生徒の胸を数回蹴り骨折させた事件、について私見を書く。

蹴られた生徒がバレーボールのネットの支柱近くにボールを投げレシーブしようとした別の生徒が支柱に激突しそうに成った、から蹴ったのだそうだ。

YOMIURI ONLINE の該当記事

この事件については、以下の2点の如何によって、男性教諭の行為の妥当性が、異なる。

(1)ボールを投げた生徒はレシーブしようとした生徒を支柱に激突させる目的で故意に支柱近くにボールを投げた、のか否か。

(2)ボールを投げた生徒とレシーブしようとした生徒は日頃からいじめる・いじめられるの関係にあった、のか否か。

私の見解は下表のごとくだ。


(1) (2) 男性教諭の体罰
ボールを投げた生徒 レシーブしようとした生徒
ケース1 故意 日頃からいじめる 日頃からいじめられる 妥当
ケース2 故意 日頃からいじめられる 日頃からいじめる 不当な片罰
ケース3 故意 いじめ関係なし いじめ関係なし 行き過ぎ
ケース4 過失 日頃からいじめる 日頃からいじめられる 行き過ぎ
ケース5 過失 日頃からいじめられる 日頃からいじめる 行き過ぎ
ケース6 過失 いじめ関係なし いじめ関係なし 行き過ぎ

支柱に激突すると、頭部に打撃を受ける事が予想される。
したがって、頭部への1回の打撃は胸への数回の打撃に匹敵する事と、私の日記の
2012年08月27日の記事2012年07月17日の記事の基準を適用して、ケース1の場合には、男性教諭の体罰は、内容的には妥当な公罰に相当する、と考えられる。

過去に私が述べて来た事からすると、ケース3でも同じ事が言えるはずだが、何故か直感的に、行き過ぎだと感じる。
子供だから事の重大さを分かってやっていない分だけ、ボールを投げた生徒がレシーブしようとした生徒に故意に与えようとした損害は怪我よりも小さく、その怪我よりも小さい損害を与えようとする行為が未遂に終わった、という風に考えれば、怪我をさせる体罰は行き過ぎだという評価を理由付ける事が出来そうだ。

ボールを投げた生徒が、レシーブしようとした生徒の顔に怪我をさせるために、狙い澄ましてボールを投げたならば、ケース3でも、この体罰は妥当だろう。

相手が死ぬまでいじめる、という事件が多発している、といういじめ行為の特性上、ケース1では、ボールを投げた生徒がその行為一つに限れば事の重大さを分かっていなかった場合でも、いじめられている人が大怪我をしそうに成ったというだけで、この体罰は妥当だ。
ここで止めなければ後で取り返しのつかない事に成るからだ。

ケース1の場合でも、大人の男が子供の女を蹴った、という点と、骨折させる程に蹴った点には、力加減が間違っていたのではないか、という意味で、検討の余地が残ろう。
支柱に激突すれば顔に怪我を負う可能性が小さくないので、怪我をさせたから直ちに不当とは限らない。
しかし、怪我をさせてしまった場合、その体罰は教育ではなく撃退だ。

以上は、あくまで私の見解であって、法律による判定結果の予想ではありません。