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2012年07月21日(土曜日)
言葉による実害
昨日の記事では、例外的に重い言葉の違反度は、肉体的な暴力の違反度と同程度だ、と書いたが、言葉の違反が、聞く人の身体にダメージを与える種類の肉体的暴力に、匹敵する事は、無かろう。
言葉の違反が匹敵できるのは、せいぜい、聞く人の所有物に損傷を与える種類の暴力までだろう。
言葉への生理反射については、聞く人の身体にダメージを与える、という考え方が入っており、これについては、現時点では保留にしておきたい。
トンデモに成っているかもしれないので。

という事で、肉体的な暴力という言葉は不適切だった。
肉体的な、と言わずに、肉体を用いての、とか、筋力による、と言えば良かった。
それでも良いけど、実害という言葉がもっと便利だと思う。

言葉による表現でも、言葉による論駁で解消できない実害を生じるものは、例外的に、器物損壊や窃盗に匹敵する違反度を持つ。
嘘吐きは泥棒の始まり、という言葉を思い出す。

言葉での侮辱によって生じた心の傷付き等の損害は実害ではない、と考えられる。
もし仮に、侮辱の対象と成っている自分の劣点の劣量が侮辱によって増えるなら、それは実害だが、そんな事は無い。
侮辱は単に、その点についてはあまり考えたくない、と思っている自分の劣点を、聞く人に思い出させるに過ぎない。
侮辱されなくても大抵の人は、自分の劣点ぐらいは自分で知っている。
心を傷付けているのは、侮辱ではなく、その劣点である。
侮辱によって、他の人がどう思っているかを知り、その事に心が傷付く、という事についても、実害とは見なされない。
侮辱されるまでこれらに気付いていなかった場合にも、侮辱によってこれらに気付く事は、実害ではない。
それまで知らなかった事実を知る事は、実害とは見なされない。
これから見ようと思っている映画の筋書きを不本意にも知らされる事は実害と認められるらしいが。
侮辱が事実に反する場合には、侮辱されると腹は立つが心は傷付かない。
腹が立つ事も実害とは見なされない。
良くない感情が生じる事は、害ではあるかもしれないが、実害ではない。

妥当でない非難によって生じた損害は、言葉による論駁で解消できる。

これらに対して、肝心な事について嘘を吐く事は、言葉による論駁では解消できない実害を生じるので、違反度が高い。