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2012年07月18日(水曜日)
非難と侮辱
以下では、言葉の問題に話を限る。

非難は侮辱よりも重い行為だ。
侮辱は程度において挑発のレベルであり、非難は程度において違反のレベルだ。

したがって、侮辱を行なう事よりも、妥当しない非難を行なう事の方が、違反度が高い。
したがって、妥当しない非難を受けた事に対する報復として相手を侮辱する事は、その侮辱の内容の当否に関わらず、十分に正当である。
この様な報復を、失礼だ、とか、傷付いた、と言って退ける事は出来ないが、妥当しない侮辱を内容的に論駁して見せる事は正当である。

侮辱は、妥当していればよい、というものではなく、むしろ妥当している場合の方が、妥当していない場合よりも、重い行為である。

妥当しない非難に対して怒る事は、模範的である事と矛盾しない。
侮辱に対しては、怒らない事によって自分の度量の大きさを示すのが、模範である。
そこで、レベルの高い人に対してレベルの低い人が挑発行為を行なう場合、侮辱しても相手が怒らないので、一線を越えて妥当しない非難を始める、という行動パターンが、ありがちだが、一線を越えた時点で既に挑発ではなく違反に成っている。
侮辱されても怒らない相手を見て、レベルの低い人は、こいつ鈍いみたいだ、と言うが、鈍いのはお前だ。

また、非難は善悪の基準に照らしての発言であり、侮辱は優劣の基準に照らしての発言だ。
したがって、妥当する非難は違反の指摘であるから正当な行為であり違反ではなく、これに対する正当な報復というものは存在し得ない。
妥当する非難に対して侮辱で報復する事には、正当性が無い。
権利を侵害された者が、権利を侵害した人に対して、権利を侵害された場所で、その権利侵害を非難する事に対して、権利を侵害した人が、ここは喧嘩する場所ではありません、等と言って、その非難を退ける事にも正当性が無い。
妥当な非難の対象と成っている違反よりも、その非難行為の方が責められる、というのは本末転倒である。

妥当な非難に対する正当な報復、というものは存在しないが、侮辱に対する正当な報復、というものは存在する。
侮辱は、非難への報復としては正当性を持つが、それ自体としては避けるべき行為だからだ。
侮辱に対する報復として侮辱する、という事は、正当裡に可能である。