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2012年02月27日(月曜日)
当ての価値
まず、昨日の記事の結論を、細かな点を修正して書き直しておく。

現在Aが負っている生産義務の量
=(現在からAが死ぬまでの間にRA0で消費されるエネルギーの累計に対応する価値消失量)-(現在からAが死ぬまでの間にAに流入する価値の累計がAから流出する価値の累計を超過した場合の許される超過量の上限)-(現在CAに蓄えられているエネルギーに対応する価値)

現在Bが負っている生産義務の量
=(現在からBが死ぬまでの間にRB0で消費されるエネルギーの累計に対応する価値消失量)-(現在からBが死ぬまでの間にBに流入する価値の累計がBから流出する価値の累計を超過した場合の許される超過量の上限)-(現在CBに蓄えられているエネルギーに対応する価値)

これは勤労の義務の定義の定量化だ、と言えよう。

そして、義務という言葉を、この様に定義しておくと、
2012年02月25日の記事の末尾に書いた価値保存の式が成り立つ。
それを改めて書き直すと、次の様に成る。
(Aに単位時間当たりに流入する価値)-(Aから単位時間当たりに流出する価値)=(Aに貯蓄されている価値の単位時間当たりの増加)
(Aから単位時間当たりに流出する価値)-(Aに単位時間当たりに流入する価値)=(Aに貯蓄されている価値の単位時間当たりの減少)
(Bに単位時間当たりに流入する価値)-(Bから単位時間当たりに流出する価値)=(Bに貯蓄されている価値の単位時間当たりの増加)
(Bから単位時間当たりに流出する価値)-(Bに単位時間当たりに流入する価値)=(Bに貯蓄されている価値の単位時間当たりの減少)
ただし、
(Aに貯蓄されている価値)=(Aが保有している金銭以外の実体財の価値)+(Aが負っている生産義務の量)
(Bに貯蓄されている価値)=(Bが保有している金銭以外の実体財の価値)+(Bが負っている生産義務の量)

通貨の総量の意味については、これを考えるための拠り所と成る式を昨日の記事で導き出す事が出来たので、後日この式を見ながら考えたい。

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さて今日の本論。

CA,CBに蓄えられているエネルギーに対応する価値や、A,Bが負っている生産義務とは、違う種類の価値も有ると思う。
それは、A,Bが自分の負っている生産義務を果たせるか否かを決めている要素の価値だと思う。
その時代のテクノロジーの水準とか景気とかが、それなのかもしれない。
A,Bが幾ら強い義務感を持っていても、その義務を果たせるか否かは、A,Bの内容だけで決まるものではなく、経済循環機関の全体としての様相によって左右されるだろう。

義務を果たす当てが有る、と言う時の「当て」の価値というものが重要だ。
これは各人に物理的ならびに心理的に貯蓄されている上述の価値とは別のものだろう。
経済全体の価値を増加させる、という様な事を考える場合には、各人に貯蓄されている価値の和を増加させる事よりは、むしろ、世の中に存在する「当て」の総量を増加させる事、の占めるウェイトの方が大きいだろう。
これは、技術上の発明をしたり学問で業績を上げる、といった様な事ではないだろうか。
また、価値保存則が成り立つ事は、人に貯蓄されている価値の総和は変化しない、という事だから、そもそも、それを増加させる事は不可能である事を意味する。

自分が増加させた経済全体の価値の量、を利潤だ、として来た、これまでの私の考え、を修正する必要、が有りそうだ。