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2007年11月12日(月)
派遣独身貴族対既婚正社員平民が社会のあるべき姿
今日もテレビで派遣労働について話題に成っていたが、そもそも、働き方の多様化を求める労働者のニーズに応えるために導入されたはずの何らかの規制緩和が、労働条件の下限の保障の破壊に成っている事は、あるまじき事だ。
これは不可避ではなく故意だ。
つまり、非正規雇用の方が正社員より得をするような世の中であってはいけない、という考えが、やろうと思えば保障できる非正規雇用の労働条件の下限を、保障させないようにしているのだ。
選挙でよく聞かれる「真面目に働いた人が報われる社会を」という言葉には、正社員よりも派遣社員の方が得をする事の無いように、という意味が込められている。
正社員は、派遣社員を奴隷のようにコキ使っておきながら、派遣社員は何もせずに金だけ持って行く、みたいな言い方をする。
派遣業のピンはね率にも法的上限を設ける必要がある。
取り放題という事ではいけない。
現在の派遣社員受難の背景には、ただ乗り、とか、フリーライダー、とか言われる考え方がある。
つまり、分かりやすく言えば、他人のフンドシで相撲を取る、という事だ。
上にも書いたように、派遣社員がフリーライダーなわけではないのだが、正社員は、そういう風に言って言い掛かりを付けるのだ。
自分よりも幸福な生活を送っている人には、その人が自分よりも優れているからそう成っている、という可能性を嫌だから認めず、不正によってそう成っている、という風に事実を歪曲して主張するタイプの意見だ。
他人のフンドシで相撲を取る、という事を言うのならば、第三次産業全体に同じ批判をしなければならないだろう。
江戸時代に商業が卑しい職業だとされたのは、主にそういう理由からなのだろうが、現代では、そういう見方を少なくとも利益配分に反映させたりはしない。
そんな事をすれば経済が萎縮してみんなが貧乏に成るからだ。
あるいは、第三次産業もそれなりにフンドシを提供していると見なされているからだ。
派遣労働者が楽で豊かに成り過ぎないように抑える事についても、同様である。
そんな事をするから不況でみんなが貧乏に成ったのであり、また、パート労働者は厚遇された場合でも十分にフンドシを提供している状態にある。
独力で抜け出せる人から順に抜け出す、というのが正しいのであって、抜け出している人を見つけたら見つけ次第引きずり下ろす、というのは間違いだ。
前者がフェアな格差社会で、後者は逆格差社会だ。
ただし、ここに書いた事は、研修の場合は別として、正社員の方が会社の中心に近く、パート労働者の方が会社の中心から遠く、という配置を保ったままでの話であって、正社員の方がパート労働者よりも会社の中心から遠くに位置するように配置を転換せよ、という意味ではない。