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2005年4月15日(金)晴
ダンテ神曲と慣性の法則
誰かさんが、ガリレイよりズッと前のダンテ神曲の中に慣性の法則のアイデアが述べられている、と主張していることを、僕は少し前に新聞で知りました。
これについてコメントします。
慣性の法則は、力を受けていない物体は等速直線運動をする、というものです。
ダンテ神曲の該当箇所には、運動が等速直線運動である、とは書かれているかもしれませんが、その運動をする物体に働く全ての力の合力がゼロである、という事が明確には書かれていない、と僕は思います。
そのため、ダンテ神曲に慣性の法則のアイデアが書かれている、との主張に僕は反対します。
ダンテ神曲に書かれているのは、下降運動です。
そして、そこには、下降運動する物体が空気から力を受けている様子が書かれています。
今なら、この力と重力の合力がゼロである状態なんだ、と考えることも出来ますが、重力はニュートンによって発見されたのだから、ダンテ神曲の時代にはまだ重力は知られていなかったはずです。
実際、ダンテ神曲の該当箇所には、重力を意味する語句は現れず、したがって、空気から受ける力と重力の合力がゼロである、という意味の事は書かれていません。