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私が愛するアメリカン・カントリー・ソングは、そのジャンル名から日本人が普通は連想する様な歌とは全然異なる。

私自身、自分の聴いているカントリー・ソングのどこがカントリーなのか、分からない。
カントリーに分類されている歌に良いのが多い、というだけで、そういう歌のカントリー調な所が好きだ、という感じ方を私がするわけではない気がする。
ほぼカントリーソングでのみ用いられる楽器の音が聞こえてカントリーの風味を感じる曲もあるが、そういう風味は私が最も高く評価する点ではない。

私が愛するのはカントリーソングというジャンルではなく、その中の特定の曲であり、そういう曲はカントリーソングの中では、むしろ例外的に存在している感じがする。

私が高く評価し心酔し感じ入るのは、男声であれば鍛え上げられた肉体から発せられた感じの凛とした美声、女声であれば自動車のアイドリングの様な序盤からサビでの情熱的なシャウトまで吹き上がるダイナミックな躍動感、そして性別にかかわらず、澄み切った割り切れたピュアな美しさとウィットに富みツボを突いた音楽属性だ。
私のもうひとつの好物であるバロック音楽と共通する面があろう。

学生時代に私は、同じ下宿の火水氷太君(仮名)に、ビートルズの音楽は少しにごった感じを持ち、酒場でタバコの煙にまみれながら聴いてる様な感じを与えるので、あまり好きに成れない、と言った。
火水氷太君は、そこがビートルズの音楽の良い所なんじゃないか、と言っていた。
私が高く評価しているカントリーソングには、そういう所が無い。

高校生の頃に、サイモンとガーファンクルの歌唱を聞いて、自分の好みに合う、と感じたが、アメリカン・カントリー・ソングを知ってからは、そんなのは大して自分の好みに合っていたわけではない、という事が良く分かった。
そのぐらい、アメリカン・カントリー・ソングは、私に自分の琴線の位置を教えてくれた。

言葉で伝える事は不可能だから
カントリーソング・リストに挙げられている歌の中で楽想に対する私の評価がAAAAおよびそれを超える物を実際に聞いてみて欲しい。
そうすると、アメリカン・カントリー・ソングに対するあなたのイメージは大きく変わるだろう。